脂肪肝は放っておくと後戻りできない状態に!

入院

”肝臓は沈黙の臓器”

 

非常にタフな臓器であることから疾患しても自覚症状がない場合が多くあります。
そのため肝臓の病気を患っても気付かずに進行しているなんてことがしばしば。

 

そんな肝臓の病気の代表と言えば脂肪肝ですね。
今や現代人の生活習慣病の一つとも言える病気なのでご存知の方も多いと思います。

 

知らないという方のために簡単に説明すると、脂肪肝は肝臓に通常3〜4%程度蓄積されている脂肪が30%以上の状態を指します。
言い換えるならば肝臓の肥満状態。まさにフォアグラ状態ですね。
主にアルコールの摂取や肥満によって引き起こされる場合が多い病気です。

 

この脂肪肝、なんと症状が末期になると後戻りできない病気なんです!

 

今回は脂肪肝が進行し末期になると肝臓にどんなことが起こるのか?を解説していきます。

 

肝臓が硬化・萎縮する!?

 

お医者さん

脂肪肝は肝臓が肥満状態にあることから進行すると肝臓が大きくなっていくように思いがちですが、実はその逆です。

進行することで肝臓は肥大するのではなく硬化・萎縮していくのです。

 

この原因は脂肪肝の次の段階とも言える脂肪性肝炎が原因で引き起こされます。
脂肪性肝炎はいわば肝臓に炎症が起きている状態であり、炎症が起きているということは細胞が死んでいっているということ。

 

細胞が死ぬと肝臓は本来の機能を徐々に失っていき、次に線維化が始まります。
線維化とは細胞と細胞をつなぐ結合細胞と呼ばれるものが異常に増殖した状態です。

 

本来線維化は損傷した細胞組織を補うために行われるものなのですが、細胞が大量に死ぬことでそれを補おうと過剰な線維化が進むのです。

 

ちょうど鉄骨がむき出しになったところにコンクリートをどんどんと流し込んでいくように、線維化が進むと肝臓は硬化・萎縮していきます。

 

この状態にまでなると”肝硬変”と呼ばれ、脂肪肝の末期状態となります。

 

ちなみに細胞が完全に死んで硬化・萎縮してしまっている部分はどんな治療を施しても元には戻らないのです。

 

さらなる末期状態も

 

もう一つ脂肪肝が進行することで到達する末期状態があります。

 

それは、日本人でも発症率の高い”肝がん”です。

 

肝がんはがんのなかでも男性では4位、女性では5位にランクインするほど発症率の高いがんであり、90%はウイルス性肝炎により発症すると言われています。
しかし近年では脂肪肝患者の増加を背景に脂肪肝から肝がんに発展する人が増加の一途をたどっているようです。

 

肝がんの生存率は最も軽度なステージIでも49.8%と半分を下回っているため非常に危険ながんです。
さらに再発しやすいがんでもあるので、一度かかると完全に治癒するまでに長い年月が必要となります。

 

他にもある、脂肪肝で併発する病気

 

お医者さん

末期状態である肝硬変や肝がんの他にも、脂肪肝により併発する病気は多くあります。

以下にそれらをまとめておきます。

 

  • 糖尿病
  • 肝炎
  • 高血圧
  • 動脈硬化
  • 高脂血症
  • 狭心症
  • 心筋梗塞
  • 脳梗塞
  • 痛風
  • 骨粗鬆症
  • 月経異常
  • 妊娠障害

 

なんと脂肪肝はこんなにも多くの合併症を引き起こす可能性を秘めているのです。

 

脂肪肝チェック

 

ここで「自分は脂肪肝では?」と不安を持っている方のために脂肪肝チェック項目をまとめました。

 

  • 食生活は肉類が中心
  • お酒が好き
  • お酒と共におつまみをよく食べる
  • 薄い味付けより濃い味付けが好き
  • 喫煙している
  • ストレスが多い環境にいる
  • 疲れやすく、常に倦怠感を感じる
  • 睡眠時間が平均5時間を下回っている
  • BMI値が高く肥満と診断されたことがある
  • 運動不足を感じている
  • 深夜の食事が多い
  • 高血圧と診断されたことがある
  • コレステロール値が高いと診断されたことがる

 

これらのチェック項目で5つ以上当てはまる場合脂肪肝である可能性が高いです。
心配な方はすぐに検査を受けることをおすすめします。

 

 

末期状態になると肝臓が硬化・萎縮して戻らなくなるなんて、脂肪肝は本当に怖い生活習慣病の一うです。
しかし早期の発見、対処をすることにより改善できるのは脂肪肝患者にとって希望の光ではないでしょうか。

 

もしも自分は脂肪肝かもと感じたのであれば、手遅れになる前に検査・治療を受けてください。