アルコール性肝炎は脂肪肝を放っておくとかかる病気

お酒の飲み過ぎ

皆さんは普段どれくらいお酒を飲まれますか?
毎日、週に数回、ほとんど飲まないなど人によりそれぞれですが、いずれにせよ適量の飲酒を心がけることが大切です。

 

そして飲酒により引き起こされる病気の一つである”アルコール性肝炎”。
基本的に飲酒によるアルコール性脂肪肝を放置し飲酒を続けると発症するとされています。

 

 

肝炎と聞くとウイルス性C型肝炎などが真っ先に思い浮かぶかもしれませんが、飲酒でも肝炎にかかる可能性は十分にあるのです。
むしろアルコール性肝炎は現代人の生活習慣病とも言えます。

 

そこで今回はアルコール性肝炎とは一体何なのか?なぜ発症するのか?その怖さなどを紹介していきます。

 

アルコール性肝炎とは

 

多量のアルコールを摂取し続けると、肝臓は酵素の働きによりアルコール解毒量のキャパシティーを拡大します。
これによりさらに多くの飲酒が可能となるのですが、肝細胞の変化が恒常的に続くようになり肝臓にかなりの負担がかかります。
この状態が続くといずれ細胞は壊死するようになるのですが、この状態をアルコール性肝炎と言います。

 

そして後述しますが、アルコール性肝炎を放置することにより様々な怖い病気を併発するようになるのです。

 

・脂肪肝との関連性

 

アルコール性肝炎へと症状が発展する前に、ほとんどの方が脂肪肝と呼ばれる病気を疾患しています。

 

肝臓に蓄えられている中性脂肪(エネルギーに変換される)の量は肝臓に対し3〜4%であるのが通常です。
脂肪肝はこの中性脂肪が30%以上あるものを指し、いわば肝臓の肥満状態。

 

この脂肪肝にも関わらず飲酒を続けるとかなり高い確率でアルコール性肝炎へと発展します。

 

ちなみにアルコール性肝炎はアルコール性脂肪肝炎やアルコール性肝機能障害といった別の名称もあります。

 

アルコール性肝炎が発症する飲酒量

 

お医者さん

どれくらいの量の飲酒でアルコール性肝炎となるのか?気になっている方が多いと思うので紹介しておきます。

 

まずアルコール性肝炎の入り口となる脂肪肝ですが、5週間5合のお酒を飲むことにより確実に脂肪肝となるようです。
この場合ほどんとの方が無症状となるので、気づかずに飲酒を続けることでアルコール性肝炎と発展します。

 

ちなみに5合の焼酎はビール大瓶5本、ウイスキーロックダブルで4〜5杯に匹敵します。

 

アルコール量で言うと約150gであり日本では大酒飲みの部類に入ります。

 

アルコール性肝炎が招く合併症

 

アルコール性肝炎では以下のような合併症を併発するおそれがあります。

 

  • 肝性脳症
  • 肺炎
  • 急性腎不全
  • 肝硬変
  • 肝がん(肝硬変から発展)

 

どれも命に変わる重大な病気ばかりですね。

 

この中で最も発症する可能性が高いのが肝硬変であり、最も注意すべき病気でもあります。
肝硬変はアルコール性肝炎により細胞が壊死し、線維化が進むに連れて徐々に硬化・萎縮して行きついにはもとに戻らなくなります。
さらに肝硬変は肝がんへ発展する確率が非常に高いので注意が必要です。

 

アルコール性肝炎の予防

 

お医者さん

重要なのはもちろん適切な量の飲酒です。

 

“健康日本21運動”ではアルコール性肝炎にかからない範囲での飲酒量を提唱しており、その量は1日に20gとなっています。
つまり1週間に2合程度の日本酒が適切とされています。
ビールなら大瓶2本、ウイスキーならロックダブルで2杯程度です。

 

とにかくお酒を飲みすぎないことが重要ですね。

 

いかがでしょうか?今回はウイルス性肝炎についていくつか解説しました。

 

実はアルコール性肝炎は必ずしもお酒を飲んでいる人だけの病気ではないのです。
アルコールを飲まない方でも不摂生が続くと非アルコール脂肪性肝炎と言って、アルコール肝炎同様の病気を併発します。

 

この非アルコール脂肪性肝炎はまたの機会に詳しく説明したいと思います。