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アルコールを飲まなくても脂肪肝になる!

”アルコールをまったく飲まない人や少量しか飲まない人も脂肪肝になる”

 

最近ではこのようなフレーズを耳にしたり目にすることが多くなってきたように感じます。
というのも日本国内でも食の欧米化が進み、2000年ごろを境にアルコール摂取ではなく食生活による脂肪肝患者が増加しているのが背景にあります。

 

食生活による脂肪肝を「非アルコール性脂肪肝(NAFLD)」と呼び、現在では生活習慣病の一つです。

 

さらには夜更かしや無理なダイエットなど例え肥満体形でなくとも非アルコール性脂肪肝にかかる可能性はあり、1000万人以上の予備軍が存在するとされています。

 

そして本当に怖いのは非アルコール性脂肪肝の次の段階である「非アルコール脂肪性肝炎(NASH)」。

 

今回は非アルコール性脂肪肝へと陥るメカニズム、そして非アルコール脂肪性肝炎とはについて紹介していきます。

 

なぜ、アルコールを摂取せずに脂肪肝となるのか

 

そもそも脂肪肝とは肝臓に必要以上の中性脂肪が蓄積されている状態(約30%以上)であり、アルコール自体が引き起こすものではありません。
肝臓は様々な物質を分解する機能を持っていますが、アルコール分解を優先して行うとう性質があります。
そのためアルコールを摂取すると肝臓が中性脂肪の分解まで手が回らなくなり、肝細胞にどんどんと中世脂肪が蓄積されていくのです。
さらに過剰なアルコール摂取により肝臓は正常に機能せず悪循環を生みだすのです。

 

そして肝臓が中性脂肪を必要以上に蓄積する原因はアルコールだけでなく、食べ過ぎや肥満なども原因となります。
肝臓に蓄えられた中性脂肪はエネルギーへ変換するためのものですが、食べ過ぎや肥満で過剰に摂取された中性脂肪はどんどん蓄積されていきます。
つまりエネルギー支出のバランスが取れていないことで脂肪肝となるのです。

 

間接的な原因は異なっても、肝臓に中性脂肪が必要以上に蓄積されるという直接的原因は同じです。

 

従来、非アルコール性脂肪肝は進行しない症状との見解がなされていましたが、近年の研究結果ではアルコール性脂肪肝と同様に慢性肝炎や肝硬変へと進行するとされています。

 

非アルコール性脂肪肝から進行し慢性的肝炎へ発展すると、非アルコール脂肪性肝炎となります。

 

非アルコール脂肪性肝炎(NASH)とは

 

症状などはアルコール脂肪性肝炎とほぼ同じであり、肝細胞が炎症を起こし壊死や線維化(結合組織が異常に増加すること)繰り返します。
それほどの異常が発生しているにも関わらず自覚症状はほぼなく、体がだるいや疲れやすいといった風邪に似た症状であるため非アルコール脂肪性肝炎である判断がつきません。

 

非アルコール脂肪性肝炎を放置していると細胞の壊死や線維化が進み、やがて肝硬変へと進行します。
肝硬変とは肝臓が硬化・萎縮してしまう病気で、海外では死因ランクキングで常に上位をキープしている怖い病気なんです。
自覚症状がほとんどないことから気付かない間に肝硬変へと陥っているケースも多々あります。

 

・セルフチェック
非アルコール脂肪性肝炎は自覚症状がないので、セルフチェックを行う必要があります。
以下の項目で5つ以上当てはまる方は要注意です。

 

食生活は肉類が中心
薄い味付けより濃い味付けが好き
喫煙している
ストレスが多い環境にいる
疲れやすく、常に倦怠感を感じる
睡眠時間が平均5時間を下回っている
BMI値が高く肥満と診断されたことがある
運動不足を感じている
深夜の食事が多い
高血圧と診断されたことがある
コレステロール値が高いと診断されたことがる

 

※BMI値=体重÷身長÷身長、22が理想値で25以上が肥満

 

・改善するには
非アルコール脂肪性肝炎は生活習慣を見直すことで改善することが出来ます。
食生活を考え、適度な運動をし、しっかりとした睡眠をとる。
これだけで改善することが出来ますが、万が一肝硬変へと進行すると一度硬化・萎縮した肝細胞は元に戻らないので、非アルコール脂肪性肝炎の段階で食い止めることが重要です。

 

 

いかがでしょうか?今まで「お酒さえ飲まなければ脂肪肝なんて大丈夫」とたかを括っていた方は要注意。
お酒を飲まなくても脂肪肝にかかり非アルコール脂肪性肝炎へと進行する可能性は十分にあります。

 

怖い病気ではありますが生活習慣を正すことで改善することが出来るので、脂肪肝や非アルコール脂肪性肝炎と診断されても焦らず対処しましょう。