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脂肪肝から発症する危険性の高い病気

この記事を読んでいる方で脂肪肝と診断されたことがある方はどれくらいいるでしょうか?
脂肪肝について調べていることから、「脂肪肝と診断されたことがある」もしくは「家族が脂肪肝と診断された」といった方が多いのではないかと思います。

 

脂肪肝とは肝細胞に蓄積されている中性脂肪が過剰な状態であり、肝臓の肥満状態とも言えますね。
怖いことに脂肪肝はアルコール摂取や肥満だけが原因ではなく痩せている人もかかることがある病気なんです。

 

そして脂肪肝単体では体に害を及ぼすことはありませんが、様々な肝臓病を誘発する導火線とも言えるべき病気なので現代人にとって深刻な病気の一つとされています。

 

今回はそんな脂肪肝によって発症する肝臓病についてお話します。

 

アルコール性肝炎

 

アルコール性肝炎とはアルコールの常習飲酒により発症する病気であり、多くの場合アルコール性肝炎発症以前に脂肪肝を発症しています。
アルコールの分解は通常の栄養素を生成するときとは異なる働きをするため、肝臓にとってはかなりの負担です。
適量であれば肝臓はすぐに正常な状態を取りもどすのですが、過剰にアルコールを摂取することで長時間肝細胞の変化が進みます。
さらにこれが常習化するとついには肝細胞が壊死や炎症を起こし、アルコール性肝炎へと発展するのです。

 

アルコール性肝炎は男性に多い病気ですが、女性のほうが罹りやすい特徴があります。
脂肪肝と診断された方は適切な飲酒を心がけることが重要です。

 

アルコール性肝線維症

 

こちらも脂肪肝とアルコールの常習飲酒により発症する病気です。
アルコール肝線維症とは類洞壁細胞の一つである”伊東細胞”または”星細胞”が活性化し線維が異常に増殖する状態です。
この線維化が進むと後述する”肝硬変”に発展し様々な症状を引き起こします。
しかしアルコール肝線維症自体には脂肪肝同様に自覚症状がないため、気付かないうちに肝硬変へと進行していることが多々あります。

 

アルコール性線維症のみではなくアルコール性肝炎との併発することが多いようです。

 

肝硬変

 

アルコール性肝炎、アルコール性肝線維症の次の段階とも言える肝硬変はしばしば「肝臓病の終着駅」などと言われます。
肝硬変は肝細胞の壊死や線維化により肝臓の一部が硬化・萎縮してしまった状態です。
この症状が高度に進行すると肝臓が圧縮した布団のように、通常の1/2まで硬化・萎縮し高い確率で死に至ります。
初期段階では症状がないことが多く、進行するとやがて腹水や黄疸など目に見えてわかるほどの症状が現れます。
肝硬変は放置すると肝臓がんや食道静脈瘤など命に関わる病気を発症する可能性が非常に高いため、早期の発見・治療が必要です。

 

ちなみに硬化・萎縮してしまった部位はもとには戻らないため肝臓に不足している栄養を積極的に摂取するなどの治療が施されます。

 

肝硬変の詳しい情報はこちら:肝硬変とは?

 

肝臓がん

 

肝臓病の末期状態とも言える肝臓がん患者の多くが肝硬変や慢性肝炎にかかっているとされています。
つまり、脂肪肝を極限まで放置しておくとアルコール性肝炎・アルコール性肝線維症→肝硬変→肝臓がんへと発展していきます。
肝臓がんは致命率69.4%と部位別にみてもかなり高い数値を出しており、一度疾患すると再発の可能性も高く完全に治癒するまでかなりの時間を有します。
そのため脂肪肝と診断された段階から肝臓がんに進展することを意識し、生活習慣を改めることが重要です。

 

肝臓がんの詳しい情報はこちら:肝臓の病気の末期・肝臓がんとは?

 

 

いかがでしょうか?脂肪肝の進行により発症する可能性のある肝臓病を紹介しましたが、どれも命に関わるような危険があるものばかりです。

 

現代人の生活習慣病とも言える脂肪肝、もしも自分や家族の誰かが脂肪肝と診断されたのであれば、肝臓をいたわる生活を心がけるようにしましょう。