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脂肪肝と内臓脂肪とメタボリックシンドローム

”脂肪肝、内臓脂肪、メタボリックシンドローム”この3つのワードが並ぶだけで脂っこい物を食べすぎた時のように、胃がむかむかと感じる人は多いはずです。

 

これら3つは全てアルコール摂取や過食、肥満などにより発症するものであり、特に脂肪肝に関しては現代社会において深刻化の一途をたどっています。

 

最近お腹がぽっこり出てきた、運動不足気味、ストレスが溜まっているという方はいずれかの症状に注意しなければなりません。

 

今回は3つの症状の概要、そしてその密接な関わりを紹介していきます。

 

脂肪肝

 

脂肪肝とは簡単に説明すると、肝臓に必要以上の中性脂肪が蓄えられている状態を指します。
肝臓は肝細胞と呼ばれる細胞の集まりであり、アルコールの解毒や代謝、または各栄養素の貯蔵など実に500以上もの機能を備えています。
その中の一つに、人間の体のエネルギーともなる中性脂肪を蓄える機能があり、健康体で肝細胞全体の3〜4%程度が中性脂肪を蓄えています。
しかしアルコールの摂取や肥満により中性脂肪はどんどんと肝細胞に蓄えられていく、全体の30%を超えると脂肪肝となるのです。

 

脂肪肝は肝炎や肝硬変、最悪の場合肝臓がんにまで発展する非常に怖い病気なんです。
ちなみに現代人の約1/4は脂肪肝を疾患、または予備群であるとされています。

 

内臓脂肪

 

体脂肪は2つに分類することができます。
一つは皮膚のすぐ下、真皮と呼ばれるコラーゲンやヒアルロン酸が含まれている層の下につく”皮下脂肪”と呼ばれるもの。
そしてもう一つは腹筋の内側である腹腔内につく”内臓脂肪”です。
内臓脂肪は通常臓器を衝撃から守るクッションのような働きや臓器を正しい位置に保つ役割があるのですが、つきすぎることで多くの弊害をもたらします。

 

肝臓の肥満である脂肪肝と内臓脂肪はよく同一視されがちですが、脂肪肝は肝細胞に蓄積された脂肪が原因で起こり、内臓脂肪とは腹腔内にべったりと貼りついたような脂肪です。
そのため医学上この2つは明確に分類されています。

 

内臓脂肪は”つきやすく落ちやすい”という性質を持っているため、血液中に溶け出した内臓脂肪(=中性脂肪)は高脂血症や高血圧症、糖尿病、動脈硬化などの原因となります。

 

メタボリックシンドローム

 

よく肥満体形の人を「メタボ」と言うことがありますが、メタボリックシンドロームとは単に肥満体形を指す言葉ではなく立派な症状です。
内臓脂肪により引き起こされる高脂血症や高血圧症などの症状は、それぞれ単体でも動脈硬化のリスクを高めます。
さらに複数の症状が重なることで動脈硬化のリスクが何倍にも跳ね上がり、この状態をメタボリックシンドロームと呼ぶのです。
40〜74歳男性の1/2はメタボリックシンドロームに疾患もしくは予備軍とされており、「メタボメタボ」と笑っていられないのが現状です。

 

3つの密接な関係

 

「どれもお腹の中にある脂肪が関係している」という共通点があるだけではないのが脂肪肝、内臓脂肪、メタボリックシンドロームです。
実はこれら3つはすべて相互関係にあります。

 

まずアルコールの摂取や過食によって肝臓が処理しきれなかった中性脂肪は肝細胞に蓄えられたり内臓脂肪へと変換されます。
そして脂肪肝にかかると肝臓の機能は徐々に低下していき、内臓脂肪を蓄積しやすい体に。
つきすぎた内臓脂肪は血液中に溶け出すことで高脂血症や高血圧、糖尿病などを併発させメタボリックシンドロームへと発展します。
こうなると脂肪肝→内臓脂肪→メタボリックシンドローム→内臓脂肪→脂肪肝といった悪循環を生みだしてしまいます。

 

 

 

このように脂肪肝、内臓脂肪、メタボリックシンドロームはそれぞれが怖い病気を引き起こす症状であり、さらに密接な関わりによりそのリスクを大幅に高めているのです。

 

もしも男性で腹囲85cm以上、女性で90cm以上あり、BMI値が25以上の方は脂肪肝や内臓脂肪、メタボリックシンドロームを疑った方がいいでしょう。
何はともあれ普段の食生活がこれらの症状を予防する鍵となります。